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破綻懸念再浮上も市場で話題にならないドイツ銀行は本当に大丈夫?
2018/06/13
破綻懸念再浮上も市場で話題にならないドイツ銀行は本当に大丈夫? 5月後半欧州市場ではいきなりイタリアの政情不安が大きくクローズアップされ、その後連立政権の誕生で一旦はリスク回避が解消された形となっていますが、それと並行して5月31日にFRBがドイツ銀行の米国内業務について問題を抱えた状況であると内部査定評価をしていたことをウォールストリートジャーナルが報じたことから株価が大きく下落し1日で7%を超える下落を示現するというきわめて危機的な状況が展開されることとなりました。 このドイツ銀行は2016年にも経営不安説が飛び出す問題銀行でありすでに年初から4割以上株価は下げ近々に7000人規模のリストラも敢行するという話がでており、穏やかならざる状況が継続中です。イタリアの政情不安回避から足元では相場の材料にはなっていないドイツ銀行問題ですが、ドイツにとっての大きな不安要素であることは間違いなく、 ...
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米10年債ショートに賭けたファンド勢の大失敗~余波は延々続く
2018/06/13
為替市場は週明け米朝首脳会談に沸きましたが、シンガポール勢を始めとして一部のイベントドリブン系の投機筋と思われる向きが東京タイムに思い切り買い上げたものの合意内容は事前想定内にとどまったことから110.500円を超えてドル円が上伸することはなく、いよいよFOMC待ちという相場状況になっています。そんな中で5月後半に深い痛手を負ってしまったのが米国の10年債市場で、今もまだ完全に回復できていないことが米国10年債金利の頭を抑える形になっており、ドル円も債券金利との相関で上昇できない現状が継続中です。 ■イタリア国債の瞬間的暴落で痛手を受けた米系ファンド勢 ご存知のように米国10年債は5月中盤に3.1%を上回る利率を記録し、これを見た多くの米系ファンドが米10年債をショートで売り持ちする形となり、そのショートの枚数は過去30年でも最大のボリュームに達することとなりました。6月FOMCではすでに ...
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FRBの政策決定に関する市場の疑心暗鬼が顕在化
2018/06/13
いよいよ今週14日日本時間の午前3時に6月FOMCの政策決定会合が開催されます。 現状では市場は6月の0.25%利上げの確率はCMEが発表している直近のFedWatchでは96.3%とほぼ織り込み済みで6月利上げは確定的な状況ですが、最大の焦点は今年年間ベースで何回の利上げが行われるかという点に絞られ始めている状況です。 Data CME http://www.cmegroup.com/trading/interest-rates/countdown-to-fomc.html 5月FOMC議事録から見えてくる不可解な状況 5月初旬に開催されたFOMC議事録はすでに公表されていますが、非常に興味深いのは前回の会合で短期金利を3%以上に拙速に上げることがないようにすべきといった事柄が話し合われていることで、イエレン議長時代に本来もっと早いペースで利上げしておくべきだったのが大きく後ずれさせてし ...